特殊な塗料の話し・・・無機塗料 2016/8/4
ガイソー水戸店、株式会社イサカホームのオノザトです。
毎日暑いですね・・・夏ですからね・・・。
日中の暑さは仕方ないと諦めてますが、夜の寝苦しさは諦めきれません。
自宅の外壁を遮熱塗料で塗装しようかと考えてしまいます・・・。
遮熱塗料の話しは前回のブログで掲載しましたので、良かったら読んでください♪♪
今回のブログは『無機塗料』について書いてみたいと思います。
☆ 無機塗料とは? ☆
無機塗料とは、無機物を有機物の樹脂で塗料状にしたものなので、完全な無機塗料と言うものは存在しないのです。
これは、煉瓦やガラス、タイルなどの無機物を塗料状にしていると考えてもらうと理解しやすいかと思います。
無機質の成分が多すぎると、塗装が硬くヒビ割れなどしてしまうので、ヒビ割れしない程度の微妙なラインで製造してあります。
とは言っても、塗膜が硬く下地の動きについてこれずに割れてしまう物も多く有ります。
無機塗料の性能はトップクラスですが、価格も高いので、そこまで人気は高くは有りません。
その代わり通常の塗装の上にかけるタイプの、コーティング用の無機塗料なども出ている事があり、
汚れやすい地域や、模様などの場所ではなかなか根強い人気が有ります。
機能の面では、基本的にフッ素樹脂を超える耐候性と雨水で表面の汚れを洗い落とす超低汚染性能を持っている物も多く、耐久性もあるので、色や艶を長期的に保護する事ができます。
現在の無機塗料は有機物を混ぜたハイブリッド塗料として販売している物がほとんどですが、
新規から塗替え需要まで多くの需要に対応しています。
種類も水性、水性2液型、弱溶剤2液型まで色々有るので、臭いに敏感な方は水性で、そうでなければ弱溶剤タイプをお勧めします。
☆ 無機塗料のメリット ☆
無機塗料全般に言える事は紫外線に大変強く、高耐候性で長持ちする塗料という事です。
無機の成分を主体に、塗料状にする為に有機物を混ぜて作ってありますが、無機自体は石やガラスの様な大変長持ちする物質なので丈夫な塗膜になります。
雨が降るだけで、いつも綺麗な外観にクリーニング出来ます。親水性が高いのも特徴の1つで、雨が降ると外壁の表面を雨と汚れが一緒になって流れ落ちます。雨染みや窓枠の下などの汚れを低減し美装を保つ事が出来ます。
☆ 無機塗料のデメリット ☆
次回の塗替え時に無機塗料の上に重ね塗りするには注意が必要です。無機塗料の上は光触媒と同じく汚れが付きにくいので、塗料も乗らないで弾いてしまったり剥がれたりする可能性が有ります。
いくら低汚染性能が高くても、軒が凄い張り出してる様な建物など、雨が当たらない場所は、低汚染性能が発揮しません。
☆ ☆ ☆ ☆
上記のように、扱いや選択が難しい塗料ですが、最高ランクの塗料ですので、塗り替えの時には選択肢の一つに入れてみてください。
次回のブログも特殊な塗料の話しです!楽しみにしていてください♪♪
ガイソー水戸店
株式会社イサカホーム
一級塗装技能士
小野里 和宣