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外壁塗装の見積りで150万円は要注意!適正価格と悪質業者を見極める方法
2023.09.07
外壁塗装の見積りを業者に依頼したところ、150万円という金額が提示された……。初めて外壁塗装を行う場合だと、その金額が安いのか高いのか、判断がつかないという方も多いのではないでしょうか。
いわゆるぼったくり被害に遭わないためにも、適正価格を見極める方法を知ったうえでその業者に依頼するか否かを決めることが大切です。この記事では、150万円という金額が妥当であるケースと、そうではないケースの見極め方を中心に解説していきます。
結論からお伝えすると、外壁塗装の費用で150万円というのは相場よりも高く、妥当ではない金額であるケースが多いです。
外壁塗装の金額は、住宅の広さと使用する塗料のグレードに応じておおよその金額が決まってきます。30坪前後の平均的な大きさの住宅で、ある程度主流な塗料を使った場合であれば150万円以上かかることはほぼないため、すぐに契約せず、見積書の内容や業者について再度確認してみることをおすすめします。
この相場には足場設置代や養生シート代、材料運搬費などの金額も含まれています。たとえば、3階建てで足場設置代や運搬費が追加で必要になる、雨樋など別の箇所のリフォームも同時に行うことになった……といった場合にはさらに金額が上乗せされることになりますが、目安として100万円前後だと考えておくとよいでしょう。
外壁塗装の相場については、外壁塗装の費用相場はいくら?信頼できる業者に相談して妥当な料金で施工しようの記事でさらに詳しく解説しています。
外壁塗装に150万円という金額が相場よりも高いことは冒頭でお伝えした通りですが、条件によっては適正な金額である場合もあります。
次のようなケースに該当する場合は150万円でも妥当な金額かもしれませんので、該当する方は心配ご不要です。
60坪の住宅の塗装面積はおおよそ238㎡。塗料の種類にもよりますが、238㎡の住宅にかかる外壁塗装の費用としては120~180万円程度が相場です。
広い住宅の場合の外壁塗装費用については、【60坪の外壁塗装】費用は120~180万円が相場!内訳や費用を抑えるポイントを解説の記事でも詳しく紹介しています。
外壁塗装の見積りを出すための現地調査で、雨樋や屋根など、別の箇所もあわせて修繕を行った方がよいと判明することも多々あります。
仮に屋根の塗装を同じタイミングで施工することになると、外壁塗装の費用に30~40万円程度上乗せした金額が目安です。以下の表に、外壁塗装と屋根塗装を同時に行った場合の費用相場をまとめてみました。
屋根塗装もあわせて行うと、40~50坪程度の住宅でも150万円かかることがあります。その業者の提示する金額が妥当かどうか判断するときには、見積書の内訳を見て外壁塗装だけでいくらかかっているのかを確認してみるとよいでしょう。
シリコン塗料は長らく主流であり、新築市場の8割を占めると言われています。シリコン塗料よりは価格が上がりますが、塗膜の劣化を防ぐ性能を持つラジカル塗料も近年人気。それよりも高いグレードであるフッ素塗料や無機塗料になると、耐用年数20年前後とぐっと長くなる反面、そうぼよりも金額は高くなります。
ガイソーの施工事例でも最高級グレード塗料の「ガイソーウォール無機Z」を使用し、さらにサイディングボードの凹凸部ごとにカラーを変えて塗装する「無機リッチトーン工法」で仕上げた場合は、35坪のご自宅で150万円ほどの費用がかかった例もあります。
施工事例:松戸市O様 外壁塗装 リッチトーン工法で外壁の意匠性を活かす!
このように、グレードの高い塗料を使用していたり、特殊な塗料・工法で仕上げた場合には30〜40坪でも150万円程度かかるケースもまれに存在します。
外壁塗装費用で150万円という金額が適切な場合もありますが、一方で残念ながら、本来ならそこまでかからないのに相場以上の価格を提示してくる悪質な業者も存在します。
次のようなケースに該当する場合は、悪質業者である可能性が高いためすぐには契約せず、相見積もりをとるなどして慎重に対応することをおすすめします。
良心的な業者であればこうした事情ももちろん理解した上で返事を待ってくれるものですが、次のようなセリフで即決を迫ってくる場合は悪質業者である可能性があるため注意です。
「今この場で契約してくれたら〇〇円のお値引きします!」
「本日限定のキャンペーンです」
「ほかの業者と比較しても変わらないので」
これらは、契約者がインターネットの口コミを見たり、相見積もりをとって他社と比較したりすることを防ぐための手口でもあります。こちら側が迷っていることを伝えても、契約者を急かしてくるような業者には注意してください。
まず、外壁塗装工事では足場の設置は必須工程のため、足場代を単純に無料にすると業者の利益が削られることになります。では、どのようにして利益を確保するかというと、別の部分で費用を上乗せされたり、費用削減のためにずさんな工事になったりという可能性もあるのです。もしくは、相場以上の価格の設定をしておいて、そこから値下げをしたように見せかける……なんてケースもありますので、お得そうに見える謳い文句には気をつけるようにしましょう。
反対に、工事内容や数量が「一式」とまとめられていて詳細が記載されていない、記載項目が少ないといった場合は、悪質業者である可能性があります。あとから費用を上乗せしたり、実は打合せ時よりもグレードの低い塗料を使われていたりするケースもあるため、見積書の内容はしっかりチェックし、疑問点があれば担当者に確認するようにしましょう。
見積書から信頼できる業者を見極める方法については、以下の記事でも詳しく解説しています。
【外壁塗装の見積もり】注意点と見積書のチェックポイントを解説
先ほど挙げた悪徳業者の特徴に当てはまり、すでに契約してしまった方も、ご安心ください。今からでもできる対処法を2つご紹介しますので、焦らず解約・返金に向けて対応しましょう。
以下の条件を満たす場合にはクーリングオフを行うことができますので、通知書を書面、もしくはメールで作成し事業者に対して連絡をとることをおすすめします。
・契約締結日から8日以内であること
・訪問販売など、塗装業者の事業所以外での契約であること
・個人と法人による契約であること
・取引金額が3,000円以上であること
通知書に記載する内容や詳しい手続きについては、【外壁塗装のクーリングオフ】適用条件と手続の方法の記事をご覧ください。
相談料は無料ですので、「ぼったくり被害に遭ったけどどうしたらいいか分からない」というときにはまず電話してみるとよいでしょう。
ほかにも、「国民生活センター」や、公益財団法人の住宅リフォーム・紛争処理支援センターが運営する「住まいるダイヤル」など、外壁塗装でトラブルが起きたときには第三者機関に相談するようにしましょう。
外壁塗装の費用で150万円が適切である場合と、悪質業者の可能性がある場合について解説してきました。
「150万円と言われたけど、この金額が妥当なのか?」と心配になったら、まずは相見積もりをとることをおすすめします。ガイソーでは無料見積もりやメール相談を受け付けていますので、外壁塗装でお悩みのことがあればお気軽にお問合せください。
いわゆるぼったくり被害に遭わないためにも、適正価格を見極める方法を知ったうえでその業者に依頼するか否かを決めることが大切です。この記事では、150万円という金額が妥当であるケースと、そうではないケースの見極め方を中心に解説していきます。
外壁塗装費用で150万円は相場よりも高い!
結論からお伝えすると、外壁塗装の費用で150万円というのは相場よりも高く、妥当ではない金額であるケースが多いです。
外壁塗装の金額は、住宅の広さと使用する塗料のグレードに応じておおよその金額が決まってきます。30坪前後の平均的な大きさの住宅で、ある程度主流な塗料を使った場合であれば150万円以上かかることはほぼないため、すぐに契約せず、見積書の内容や業者について再度確認してみることをおすすめします。
外壁塗装の相場は90~120万円程度
一般的な30坪2階建ての戸建てで、近年外壁塗装で主流であるシリコン塗料やフッ素塗料を使用する場合、外壁塗装の費用は90~120万円程度が相場です。この相場には足場設置代や養生シート代、材料運搬費などの金額も含まれています。たとえば、3階建てで足場設置代や運搬費が追加で必要になる、雨樋など別の箇所のリフォームも同時に行うことになった……といった場合にはさらに金額が上乗せされることになりますが、目安として100万円前後だと考えておくとよいでしょう。
外壁塗装の相場については、外壁塗装の費用相場はいくら?信頼できる業者に相談して妥当な料金で施工しようの記事でさらに詳しく解説しています。
外壁塗装で150万円の金額が適正である場合
外壁塗装に150万円という金額が相場よりも高いことは冒頭でお伝えした通りですが、条件によっては適正な金額である場合もあります。次のようなケースに該当する場合は150万円でも妥当な金額かもしれませんので、該当する方は心配ご不要です。
60坪以上の広い住宅の場合
外壁塗装は塗装面積が大きければ大きいほど金額は高くなります。30~40坪程度の平均的な日本住宅の場合は150万円もかかることはめったにないですが、60坪以上の広い住宅であれば妥当な金額と言えるでしょう。60坪の住宅の塗装面積はおおよそ238㎡。塗料の種類にもよりますが、238㎡の住宅にかかる外壁塗装の費用としては120~180万円程度が相場です。
広い住宅の場合の外壁塗装費用については、【60坪の外壁塗装】費用は120~180万円が相場!内訳や費用を抑えるポイントを解説の記事でも詳しく紹介しています。
屋根塗装など別の箇所もあわせて施工する場合
外壁塗装の見積りを出すための現地調査で、雨樋や屋根など、別の箇所もあわせて修繕を行った方がよいと判明することも多々あります。
仮に屋根の塗装を同じタイミングで施工することになると、外壁塗装の費用に30~40万円程度上乗せした金額が目安です。以下の表に、外壁塗装と屋根塗装を同時に行った場合の費用相場をまとめてみました。
坪数 | 費用相場(外壁+屋根塗装) |
10坪 | 約70〜100万円 |
20坪 | 約80〜110万円 |
30坪 | 約100〜150万円 |
40坪 | 約120〜170万円 |
50坪 | 約130〜190万円 |
60坪 | 約180〜290万円 |
70坪 | 約230〜340万円 |
80坪 | 約280〜390万円 |
グレードが高い、もしくは特殊な塗料を使用する場合
外壁に使われる塗料にはさまざまな種類があり、耐用年数や性能に応じてグレード分けされています。住宅の塗料として使用されている主な塗料と、それぞれの耐用年数は以下の通りです。種類 | 耐用年数 | 価格 |
アクリル塗料 | 3〜6年 | 安い |
ウレタン塗料 | 7〜10年 | |
シリコン塗料 | 8〜12年 | |
ラジカル塗料 | 13〜16年 | |
フッ素塗料 | 15〜20年 | |
無機塗料 | 20年以上 | 高い |
ガイソーの施工事例でも最高級グレード塗料の「ガイソーウォール無機Z」を使用し、さらにサイディングボードの凹凸部ごとにカラーを変えて塗装する「無機リッチトーン工法」で仕上げた場合は、35坪のご自宅で150万円ほどの費用がかかった例もあります。
施工事例:松戸市O様 外壁塗装 リッチトーン工法で外壁の意匠性を活かす!
このように、グレードの高い塗料を使用していたり、特殊な塗料・工法で仕上げた場合には30〜40坪でも150万円程度かかるケースもまれに存在します。
悪質な業者である可能性が高いケース
外壁塗装費用で150万円という金額が適切な場合もありますが、一方で残念ながら、本来ならそこまでかからないのに相場以上の価格を提示してくる悪質な業者も存在します。
次のようなケースに該当する場合は、悪質業者である可能性が高いためすぐには契約せず、相見積もりをとるなどして慎重に対応することをおすすめします。
契約を急かしてくる
外壁塗装は金額も大きく、家全体に関わることなので家族と相談しながら検討したいという方も多いでしょう。良心的な業者であればこうした事情ももちろん理解した上で返事を待ってくれるものですが、次のようなセリフで即決を迫ってくる場合は悪質業者である可能性があるため注意です。
「今この場で契約してくれたら〇〇円のお値引きします!」
「本日限定のキャンペーンです」
「ほかの業者と比較しても変わらないので」
これらは、契約者がインターネットの口コミを見たり、相見積もりをとって他社と比較したりすることを防ぐための手口でもあります。こちら側が迷っていることを伝えても、契約者を急かしてくるような業者には注意してください。
大幅な値下げを強調する
訪問販売やチラシなどで、「足場代無料」や「今だけ半額」といった謳い文句を見かけたことがある方もいるかもしれません。こうしたキャンペーンや大幅な値下げは、一見とてもお得で良さそうな気がしてしまうかもしれませんが、注意が必要です。まず、外壁塗装工事では足場の設置は必須工程のため、足場代を単純に無料にすると業者の利益が削られることになります。では、どのようにして利益を確保するかというと、別の部分で費用を上乗せされたり、費用削減のためにずさんな工事になったりという可能性もあるのです。もしくは、相場以上の価格の設定をしておいて、そこから値下げをしたように見せかける……なんてケースもありますので、お得そうに見える謳い文句には気をつけるようにしましょう。
見積書の項目や数量が曖昧
どんな工事内容で、どのくらいの単価の材料を使うのか、塗装面積はどのくらいなのか。良い見積書とは、これらの情報が明確に記載されているものをいいます。反対に、工事内容や数量が「一式」とまとめられていて詳細が記載されていない、記載項目が少ないといった場合は、悪質業者である可能性があります。あとから費用を上乗せしたり、実は打合せ時よりもグレードの低い塗料を使われていたりするケースもあるため、見積書の内容はしっかりチェックし、疑問点があれば担当者に確認するようにしましょう。
見積書から信頼できる業者を見極める方法については、以下の記事でも詳しく解説しています。
【外壁塗装の見積もり】注意点と見積書のチェックポイントを解説
悪質業者と契約してしまった場合の対処法
先ほど挙げた悪徳業者の特徴に当てはまり、すでに契約してしまった方も、ご安心ください。今からでもできる対処法を2つご紹介しますので、焦らず解約・返金に向けて対応しましょう。【訪問販売の場合】契約日から8日以内ならクーリングオフが可能
訪問販売の場合に限りますが、契約締結日から8日以内であればクーリングオフ制度を適用することができます。クーリングオフとは消費者を守るために設けられた制度であり、商品やサービスを契約した後であっても一定期間内であれば消費者から一方的に申し込みを撤回できる権利です。以下の条件を満たす場合にはクーリングオフを行うことができますので、通知書を書面、もしくはメールで作成し事業者に対して連絡をとることをおすすめします。
・契約締結日から8日以内であること
・訪問販売など、塗装業者の事業所以外での契約であること
・個人と法人による契約であること
・取引金額が3,000円以上であること
通知書に記載する内容や詳しい手続きについては、【外壁塗装のクーリングオフ】適用条件と手続の方法の記事をご覧ください。
消費者ホットラインに相談する
すでに契約締結日から8日を過ぎてしまったなど、クーリングオフ適用対象外の場合でも、「消費者ホットライン(188)」に電話で相談が可能です。消費者ホットラインは消費者庁によって開設されたもので、地方公共団体が設けている身近な消費者センターや消費生活相談窓口を案内してくれます。相談料は無料ですので、「ぼったくり被害に遭ったけどどうしたらいいか分からない」というときにはまず電話してみるとよいでしょう。
ほかにも、「国民生活センター」や、公益財団法人の住宅リフォーム・紛争処理支援センターが運営する「住まいるダイヤル」など、外壁塗装でトラブルが起きたときには第三者機関に相談するようにしましょう。
まとめ
外壁塗装の費用で150万円が適切である場合と、悪質業者の可能性がある場合について解説してきました。「150万円と言われたけど、この金額が妥当なのか?」と心配になったら、まずは相見積もりをとることをおすすめします。ガイソーでは無料見積もりやメール相談を受け付けていますので、外壁塗装でお悩みのことがあればお気軽にお問合せください。
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